この記事でわかること
- 紅茶の原料がわかります。
- 紅茶の主な産地がわかります。
- 紅茶の製法についてわかります。
- お茶の雑学がわかります。
紅茶やお茶はよく飲むけど、産地とか製法って気になりませんか?
この記事では紅茶の原料・産地・製法・お茶の雑学を解説していきます。
この知識を知ることによって、紅茶やお茶を飲む楽しみが1つ増えます。
また、お茶会などで話のネタにもなりますので是非、最後まで読んで見てくださいね。
紅茶の原料
まず始めに紅茶の原料となる植物は和名を「チャ」といい、ツバキ科の常緑樹です。
原産地は中国で雲南省チベット山脈の高地、および中国東南部の山岳地帯が発祥だと言われています。
「チャ」は主に2つの品種に分かれます。
2つの品種
- 「中国種」はウーロン茶や緑茶
- 「アッサム種」 は紅茶
紅茶の主な産地はどこ?
世界の茶生産量のおよそ6割が紅茶で、年間約400万トンになります。
北緯45°~南緯35°の熱帯・亜熱帯地域は「ティーベルト」と呼ばれ、紅茶の栽培に適しています。
世界の約30か国で栽培され、主な産地はインド、ケニア、スリランカ、インドネシアなどです。
世界三大紅茶とは
世界三大紅茶とは、特徴的な個性を持つ3つの地域及び生産された紅茶のことを指します。
- 1つ目はインドのダージリン
- 2つ目はスリランカのウバ
- 3つ目は中国のキーモン
【ちょっと紹介】マラウイ産の紅茶の特徴
マラウイは東アフリカの内陸にある小国で 、紅茶の産地としてはまだまだ無名です。
赤い色調やまるみのあるすっきりとした味わいが特徴です。
茶の色素であるテアフラビン量が圧倒的に高く、赤い水色が特徴的ですね。
【ちょっと紹介】インドネシア産の紅茶の特徴
ジャワ島中部で作られる紅茶は渋みが少ないのが特徴です。
アイスティーにとても適しています。
マラウイとの相性がよく、マイルドなブレンドティーに仕上がります。
紅茶の製法について
紅茶の製法は大きく2通りに分かれます。
伝統的製法である「オーソドックス製法」と 機械による大量生産に適した「アンオーソドックス製法(CTC製法)」です。
歴史のある産地ではオーソドックス製法が主流ですが 現在、世界の生産量の6割以上はアンオーソドックス製法が主流なんですよ。
今回は主流のアンオーソドックス製法(CTC製法)について詳しく説明していきますね!
アンオーソドックス製法(CTC製法)の流れを詳しく説明
CTC製法製法は簡単に流れを伝えると以下の流れになります。
- 茶を摘む
- 萎(しお)れさせる
- ねじ切る
- CTC機にかける
- 発酵
- 乾燥
- クリーニング・区分け
では、もう少し詳しく解説していきます!
①茶を摘む~萎(しお)れさせる
摘んだ茶葉を半日かけて萎(しお)れさせることで後の工程をしやすくします。
萎れさせると同時に初期発酵が始まります。
萎凋(いちょう)のための設備はメッシュのベッドになっており 風通しの良い状態で萎れさせていきます。
産地や季節により、萎凋槽の下に温風を通し萎凋(いちょう)を促します。
その後に手のひらをこすり合わせるような動きで葉を揉み、繊維を壊し葉汁を出します。
葉汁が空気に触れることで酸化発酵が促進されます。
萎凋とは
摘み取った茶葉を風通しのよい場所などに放置し 葉を萎れさせて香りの発揚(はつよう)を促す工程のこと
②ねじ切る
茶葉をローターバンという機械でミンチ上にねじ切ります。
連続して数台のローターバンにかけることで粗さを調節します。
③CTC機にかける
刃がついたローラーが高速回転し、その間を茶葉が通り細かく粉砕されます。
同時に丸い粒状に形を整えていきます。
④発酵
紅茶の場合の発酵とは、葉の汁を酸素に触れさせ酸化発酵させることを言います。
この方法は産地や製法により様々です。
⑤乾燥~クリーニング・区分け
CTCの製茶工場では温風式の連続式ドライヤーが一般的です。
下から温風を吹き付けて、ドライヤーボックス機の中を茶葉が舞いながら 徐々に出口に向かって排出されます。
乾燥された茶葉は静電気除去ローラーや 比重選別機にかけられ、異物(葉脈、繊維くず、木片など)を取り除きます。
その後形状・粒の大きさでふるい分けられてから区分け(茶葉グレードの選別)されます。
【ちょっとお茶のお話】お茶は製法によって分類が分かれます。
お茶は同じ原料でも、摘み取った後の製法により種類が分かれます。
茶葉には酸化酵素が含まれ、その働きを活かした発酵の度合いにより 「緑茶」「ウーロン茶」「紅茶」に作り分けることができます。
次の3つのポイントを押さえておきましょう!
3つのポイント
- 不発酵茶は緑茶
- 半発酵茶はウーロン茶
- 完全発酵茶は紅茶
不発酵茶(緑茶)の製法
①摘まれたばかりのお茶の葉に火を入れます。(蒸したり炒ったりする)
②酸化酵素の働きを止め、葉の緑色を保ちます。
③さらに揉みながら乾燥させることで緑茶独特の細長い形に整え、香味を発揚(はつよう)させます。
④渋みやうまみが引き出され、さわやかな香りが特徴です。
半発酵茶(ウーロン茶)の製法
①摘んだお茶を広げて、水分を飛ばしながら萎(しお)れさせます。
②葉の周りが茶色く変色し始めたら釜で火入れを行い、酸化発酵を止めます。
③圧力をかけながら揉むことで水分を均一にし成分が出やすくします。
完全発酵茶(紅茶)の製法
①摘まれた茶葉を半日かけて萎(しお)れさせ、揉んだり切り刻んだりして葉から汁を出します。
②汁を多くまとった茶葉は、発酵棚やタイル張りの床、または温風が送られたコンベアでじっくり酸化発酵していきます。
③発酵により紅茶ならではの鮮やかな水色を帯び、芳醇な香りや独特の渋みが作られます。
紅茶・お茶についてのまとめ
同じ茶葉でも発酵の違いで紅茶・お茶の種類が変わるのは驚きでしたね。
また、産地や製法の違いで紅茶の味や香りもガラッと変わります。
紅茶を買うときには、産地等を是非気にかけてみてください。
少し知識を得ることで紅茶を飲むのが楽しくなります。
あなたのティーライフがより楽しくなることを願っています!
紅茶は牛乳とも相性が良いいので、よければこちらも参照してみてくださいね!
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