昆虫食のデメリットを徹底解剖【1番の要因はやはり見た目?】

2023年4月22日

この記事のポイント

  • 昆虫食が流行りだしている理由がわかります
  • 昆虫食に抵抗ができた背景がわかります
  • 昆虫食のデメリットがわかります
  • 昆虫食が嫌がれる1番の理由がわかります
  • 食べやすい昆虫食のおすすめのお店がわかります

 

昆虫を食べたことがある人は全体の3割程度といわれています。

 

その中でも60代以上の方が4割を占めていて20代30代の割合は極端に少ないです。

 

その背景には、戦後から高度経済成長の時代にイナゴの佃煮やはちのこなどの昆虫を食べる食文化がありました。

 

今は昆虫なんて食べる時代ではない!と思っていましたが、再び昆虫食が注目されています。

 

この記事では、少し切り口を変えて「昆虫食のデメリット」の部分を深堀りしていきます。

 

何事もメリットがあればデメリットも必ずあります。

 

両方の視点で昆虫食を見ていただき、食べるか否かの判断材料になればと思い記事にしました。

 

では、早速見ていきましょう。

 

 

昆虫食は注目されている

 

昆虫食は、なぜ今になって注目されているのでしょうか。

 

その背景には地球への配慮や新しい食材の開拓が挙げられます。

 

世界規模で見てみると昆虫を食べる国は比較的多く、中国やタイでは日常的に食されています。

 

また世界で食されている昆虫の種類は2,000種類にのぼり、たんぱく源や滋養物として重宝されています。

 

では、日本や先進諸国がなぜ昆虫に注目しているかを詳しく解説していきます。

 

注目されている理由

 

将来危惧されている食糧危機問題やSDGsの取組みで、将来の対策や環境への配慮の熱が世界中で高まっています。

 

そこで注目されているのが昆虫食です。

 

ここでは、なぜ食糧危機問題に昆虫食が挙げられるかと、SDGsで昆虫食が挙げられているかの2つの項目で説明していきます。

 

食糧危機問題で昆虫が注目される理由

 

FAO=国際連合食料農業機関は、予想される人口増加と地球温暖化関係で引き起こされる食糧問題の解決手段として昆虫食を提案しています。

 

人口が100億人を超えると世界中で「たんぱく源不足」が発生すると懸念されています。

 

たんぱく源の確保=たんぱく質が豊富な昆虫が注目されました。

 

将来、肉や魚が不足して代替えとして昆虫食が注目されているのです。

 

SDGsで昆虫食が注目される理由

 

SDGsには17の目標があります。

 

各17の目標の中にはさらに169個のターゲットあります。

 

食糧危機問題を踏まえると昆虫食は「2飢餓をゼロに」に貢献できます。

 

その他にも、昆虫を養殖して食の安定供給や養殖業としての安定雇用の可能性も秘めています。

 

 

昆虫食は抵抗がある

 

筆者も含めて昆虫を食べるのには抵抗がありますよね。

 

食べたら意外に美味しい昆虫ですが、やはり「見た目」がぶっちぎりで抵抗あるのかと思います。

 

しかし、昔は日本でも普通に昆虫を食べていました。

 

現代人は、いつから昆虫に抵抗ができてしまったのでしょうか?

 

これらの背景を順を追って説明していきます。

 

日本に昆虫を食べる文化があった

 

日本の昆虫食文化といえば、「イナゴの佃煮」や「はちのこ」でしょうか。

 

先に言いますが、味はとても美味しいです。

 

イナゴの佃煮なんかは甘辛いエビのような味です。

 

イナゴを取り上げてみると、稲作などで害虫として嫌われていたイナゴを食に転用したのが始まりでした。

 

また、日本では55種類の昆虫を食べられていたと記録があります。

 

では、なぜ現代は昆虫食に抵抗があるのでしょうか。

 

昆虫食に抵抗ができた背景

 

昆虫食に抵抗ができた背景の1つとして、食の質の向上や量の安定供給がされはじめたことが挙げられます。

 

味は他の食品に劣らないのに、なぜ抵抗ができてしまったのしょうか。

 

これは、簡単にイメージできるように「見た目」が問題がなのです。

 

虫そのままの姿の料理は、なんかグロテスク感があり抵抗ができてしまいます。

 

そして平成になる頃に、昆虫食文化は日の目に当たらなくなってしまいました。

 

しかし何度も言いますが、味は美味しいのです。

 

この「見た目問題」をクリアしていうのが現代の昆虫食なんです。

 

 

昆虫食のデメリット

 

この記事では、昆虫食のデメリットをあえてお伝えします。

 

物事にはメリットがあればデメリットも存在します。

 

メリットばかりに注目してデメリットを知らないのは損です。

 

デメリットをきちんと踏まえた上で昆虫食を知る方が、昆虫食に興味がある人も見ておくべきだと筆者は考えます。

 

筆者は昆虫を食した人間なので、デメリット部分を抽出してこの項目お伝えしますね。

 

少しでも参考になれば、筆者も勇気を振り絞って食べたかいがあります。(今では抵抗なく食べれます)

 

昆虫食のデメリット5選

 

当記事の本題、昆虫食のデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

 

今回は、5つのデメリットをまとめてみました。

 

甲殻類アレルギーの方は食べないほうがいい

 

食物アレルギーを引き起こすことが明らかになった食品を「特定原材料」と定め食品表示が義務付けられていますが、昆虫は「特定原材料」に指定されていません。

 

しかし、昆虫にはトロポミオシンというアレルゲンが含まれています。

 

トロポミオシンは甲殻類(エビ・カニ)にも含まれるもので、甲殻類アレルギーを持つ人は口にしないほうがいいです。

 

また、罰ゲームやサプライズ等に使用しないようにしましょう。

 

需要が少ないので手に入りにくい

 

昆虫食は、まだ需要が少なく販売している企業も少ないので手に入りにくいです。

 

昆虫食専門のお店は中々見ないのではないでしょうか。

 

まだまだ流通も需要も少ないので、現在は通販サイトでの販売がメインみたいですね。

 

価格がやや高い

 

需要と供給の兼ね合いで、生産が少ないので価格は高めになります。

 

また、食べやすく加工・調理しているため、コストも高くなっているのが現状です。

 

食欲がそそられない

 

見た目で「美味しそう!」と思う方は少ないのではないでしょうか。

 

やはり、どうしても見た目では食欲をそそられません。

 

「栄養の摂取目的」でなければ、食べるきっかけはならないと思います。

 

鮮度の劣化がはやい

 

昆虫は、不飽和脂肪酸を豊富に含む昆虫は魚介類と同じで、鮮度の劣化が進みやすいです。

 

保存食には向かない食材です。

 

長期保存の場合は冷凍保管が必須となります。

 

合わせて読みたい

昆虫食のメリットを徹底解剖【栄養が豊富とされている理由】

この記事のポイント 昆虫食の概要がわかります 日本の昆虫食の歴史がわかります 現代の昆虫食がわかります 昆虫食のメリットがわかります 昆虫食の専門サイトがわかります   「あなたは昆虫を食べ ...

続きを見る

 

 

やはり見た目がワースト1

 

昆虫に抵抗がある理由として、見た目問題の割合が大きいと思います。

 

昔は虫の姿のまま佃煮や炒めものなどにしていて、全面に昆虫が表現されていました。

 

しかし現代は様々な改良が施されて、サプリやパウダー状など、昆虫と分からない昆虫食の商品が増えてきました。

 

また、食感もサクッとがスナック感覚に乾燥させたり試行錯誤で改良されています。

 

各企業が努力して昆虫食を改良し、商品にしようとしている背景には、栄養価が高い次世代の食品となりえると考えているからです。

 

では、昆虫にはどのような栄養が含まれているのでしょうか。

 

見た目以外は栄養価の高いスーパーフード

 

昆虫には、牛・豚・鶏肉の3倍のタンパク質が含まれているので次世代のプロテインと呼ばれています。

 

また、魚介類に多く含まれるオメガ3系脂肪酸・動物性食物繊維キチンも多く含まれています。

 

オメガ3系脂肪酸っては何がいいの?

オメガ3系脂肪酸は中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果があります。

また、善玉コレステロールはオメガ3系脂肪酸を摂取することで増加する効果があります。

体内の脂質が改善すると血圧低下、動脈硬化予防など、循環器疾患予防効果が得られます。

動物性食物繊維キチンってなにがいいの?

動物性食物繊維キチンは、コレステロールや有害物質を吸着して、体の外に排出させる働きがあり、肥満の予防や、免疫力を高める効果があります。

 

合わせて読みたい

昆虫食のおすすめ5選【食べやすい昆虫食を選んでみました】

この記事のポイント 現代の昆虫食の概要がわかります 昆虫食は栄養価高い理由がわかります 昆虫食を美味しく食べられる方法がわかります 食べやすい昆虫がわかります 昆虫食が購入できるお店がわかります &n ...

続きを見る

 

 

まとめ:昆虫食のデメリットを徹底解剖

 

この記事では昆虫食のデメリットをまとめてきました。

 

  1. 甲殻類アレルギーの方は食べてはいけない
  2. 手に入りづらい
  3. 鮮度の劣化早い
  4. 価格がやや高い
  5. 食欲がそそられない

全てものにはメリットがあればデメリットも存在します。

 

メリットとデメリットを知った上で昆虫食を試してみるのがいいと思います。

  • B!